カバーコラム
毎月「暗渠」「ステビア」「農業」「農村景観」をテーマにカバーコラムを書いて行きます。
■日本の農業の中枢?
先日農業の中枢である「農林水産省」に
行ってきた。農業の中枢が東京にあるっと
いうのも言葉としてはおもしろいのではな
いか。
中国に農業の視察にも行き、私の考える
日本農業の話もしてみたかったが、そんな時間は無い。
今回、東京まで出向いたのは「セラミックチップ」の可能性の説明に伺ったのだ。
セラミックチップの主要成分はケイ素で出来ていて、イネ科の植物にとってケイ
素は必要な成分であるため、暗渠に入れる疎水材として、排水性だけではなく営農
の一部としても担えればより効果的ではないか!と言う事と、 ケイ素分には鉄を除
去する効果がある事である。
まだまだ調査を必要とする部分もあるが、今後可能性のある疎水材だと思う。
この資材を使っているのはおそらく日本で石川県だけである。
農水省の方にも興味を持っていただいたが、資材の選定は各地方局で行うもので
ある。今後、各地方局にも積極的説明が必要であろう。
まず、農業大国「北海道」からこの実績を積み上げて行こうと思う。
2008年6月
■農と農業
先日有機農業の全国大会がここ江別の酪
農学園で行われた。私も「ステビア資材」
の販売と勉強会に参加しました。 討論会で
は「弥生時代から始まった日本の農業が、
明治維新後の肥料や農薬を使う農業で今後
千年持続するのだろうか?これからは土に
負担をかけない農業が必要ではないか!」という様な話と「あなたのやり方で反収
何俵とれますか?」という話が交わされていた。前者は太陽の恵みを受けて生物が
生長する「農」の話で、後者はその成果物をいくらで取引される「農業」の話で、
有機農業を話する時に整理されないまま議論されていたように思う。
今の世の中で農業が「貨幣価値」に変換されないとならないが、有機農業は収量
の観点から今迄と同じ貨幣価値で換算されていたらやはり「農業」としては成り立
たないのではないかと思った。おなじ1つの物を「慣行農業」も「有機農業」も同
じ「1」としての貨幣価値に換算されては良くないのだと思う。 そこにどのような
ルールづくりをする事が今後の課題なのではないか?
最近の日本の食糧事情で起きている問題が、安心安全の観点から「有機農業」
に、より注目が集まる物と思ってるが、勉強会で牛糞などで堆肥を作り有機農業と
名乗っている人がいるが、今、有機農業の名を利用した「不法投棄」が始まってい
るという話を聞いた。 有機肥料を作るためにいろんな物が畑に蒔かれている言うの
である。この話は私には少しショッキングであった。
この会には全国から志の高い人が集まり、色々な人とステビアの話が出来た。
「ステビアは慣行農業から環境保全型農業に移行するためには必要な物だ」と言わ
れ日本の農業を守るためには必要な物だと改めて感じた.。
2008年5月
■雪上無材暗渠
昨年の暮れに雪上無材暗渠を行いまし
た。渡島地方で、ほ場の凍結が始まってか
ら暗渠を行う話を聞き、確かにその方がほ
場を痛めないなと思いました。そこで、春
にも秋にも施工を試みましたが、あまりに
もほ場の条件が悪く、機械がスリップし施工できない程やわらかい「畑」があった
のを思い出し、来年の春に乾いてから施工する事になっていましたが、春の施工も
畑が乾くまでどれくらいかかるのか心配していたので、農家さんと相談し、冬施工
を試みました。案の定思ったとおりうまくいきました。
ほ場は凍結していてトレンチャーはシッカリ走行でき、また、掘削断面もきれい
な形で掘る事が出来ました。これでこの畑は春早く農作業が出来る事に農家さんも
助かるでしょう!
2008年2月
■時代の表れ
大晦日にテレビを見ていた。なんで大晦
日に人と人が殴り合うのを見なくてはなら
ないのかと思った。世の中どうなってるん
だろう?
春に藤波さんが来た時、力道山の話をし
ていたのを思い出した。
きっと人々は自分の中の「心の闇」をレスラーを媒体にして解消しているのではな
いか? 力道山が外国人レスラーを倒すところを見る事で「心の闇」を晴らしていた
のではないか?
私も子供の頃「タイガーマスク」の空中刹法に魅了されたのを覚えている。ブッ
チャーにその空中刹法が通用しなかった事も覚えている。 その頃の自分に「心の
闇」があったのかはわからない。
あの時代と今を比べると似ているところがあるかも知れない。80年代はその後
「漫才ブーム」があり「バブル経済」が始まった。
今も「お笑いブーム」である。その後、大きな経済の動きがあるのでは?
「お笑い」も「格闘」も人の心の表れの結果、ブームとなっているのではない
か。時代は繰り返すのかも知れないが、繰り返しているのは人の心かも知れない。
現代を理解するためにもう一度80年代を理解する事が必要かも知れない。
今も昔も人の気持ちが「まち」や「地域」を表し、作っていくと思う。
今「農地・水・農村環境保全向上活動」が盛んに行われている。農村を都市の人と
一緒に守っていこうという発想だ。それを実行するためにも、もう一度日本国民の
心がどこにあるのか、考える必要があるのではないだろうか。
2008年1月
|