10月 旧夕張川

2025年10月

現在、旧夕張川のそばで仕事をしています。

この川は昔から「暴れ川」として知られ、たびたび氾濫を繰り返してきました。

昭和12年、廣井勇の教え子であり、八田與一の同級生でもある保原元治によって石狩川へ直接放水するための新しい流路〜今の夕張川〜が作られました。当時、現在の石狩川は旧夕張川との合流点から下流は「江別川」と呼ばれていたそうです。

川の名前ひとつにも地域の歴史が刻まれていますね。

米どころ・新潟の信濃川もかつては暴れ川でした。以前、新潟で「洪水の経験をした水田のお米は美味しく、洪水の影響を受けなかった高台のお米はあまり美味しくない」と聞いたことがあります。

自然の力が土を豊かにし、お米の味にも影響を与えているというのはなんとも興味深い話です。

右のほ場も明らかに洪水の影響を受けた土地で、トレンチャーがエンストするほど粘り気のある土です。きっと、ここで育つお米も美味しいに違いありません。

ただ、農作業効率を考えるとやはり、土の中にしっかりと空気が入るようなほ場づくりが大切です。

昔の自然と人の知恵、そして今の技術。その両方をうまく活かすことがいい農業につながるのだと思います。