
2024年 6月
先日、初めて四国から仕事の依頼があり、高知県に来ました。
高知県は札幌農学校2期生 廣井勇の出身地でもあり、そのような場所で仕事ができることを光栄に思います。
私は数年前から台湾の八田與一の慰霊祭に参加しています。八田與一は廣井勇の教え子です。
私は、廣井勇と新渡戸稲造は親友関係だったので、新渡戸が台湾総督府時代に台湾での仕事を廣井に相談していたのではないかと思っていました。
新渡戸はサトウキビの栽培を指導していますが、その時に「台湾には水がない」と報告をあげています。その話を廣井は知っていて、自分の教え子の八田與一を台湾に送ったのではないかと思っていました。しかしそれは違ったようです。
今回、高知県に来たのを機に廣井勇のことを調べると、明治39年に書かれた書物を発見しました。その中には廣井は教え子たちに「君たちは卒業したら、世界で働きなさい」と書いてありました。しかもその理由が「君たちが世界で働き、活躍することで日本の存在意義を高めてきなさい」と言うようなことが書いてありました。
まさに八田與一は台湾で日本の価値を高めた人間です。台湾に親日家が多い理由の1つです。八田與一がダムを作ったことで台湾では農業ができるようになりました。明治時代にそのような教育をしていた廣井勇の凄さを知らされた高知県での仕事でした。